刀匠　日淨太慶
主人　六門邊左田狼之介

当時の最高純度の鋼（はがね）で作られた刀。刀名は「堅くして只管（ひたすら）に聞く」。よく鍛錬（きたえら）れ鋼の密度が高い故に硬度が際立って高く、重量がある。主人に忠実で、一言で言うならば糞真面目。主人の命令であるなら「脱げ」と言われれば迷わず脱ぎ、慰み者なることも厭（いと）わない。主人以外への言動には幾分か配慮に欠くが間違ったことは言わず、道理の無い話を嫌う。動きに見合わない作りをしている装いのせいか、戦闘の最中に脱げていき、褌一丁になってしまうことも多い。それでも本人は全く気にしていない。戦闘を目的として作られていない堯白雁（ぎょうはくがん）のことは刀として見ていないところがある。

主人である狼之介の言うことは何でも聞く。どんな恥晒しを命じられようとも何の疑問も持たずに実行し、肉体をどう辱められようとも構わないと思っている。