尭白雁ぎょうはくがん
尭白雁

刀匠 日淨太慶
主人 六門邊左田狼之介

全てが真っ白な刀。陶器と絹で作られた非常に珍しい刀で、慶事の際にく。刀剣の業物わざもの一覧に分類されない別格の刀である。刀名は「白く気高い雁」。刀匠である日浄太慶は「の刀は今まで打った刀の中で抜きん出て可美うつくしい」と評す。切れ味は度外視し容姿に力を注ぎ、魅せる刀として作られている。淡麗な容姿と上品な言動は風靡ふうびただよわせ、その美しさの前では争いなど無骨とさとらせ戦意を喪失させてしまうほどである。貴族気質なために無用な争いや血が付くことを極端に忌み嫌う。主人以外には礼儀がなっていない者とは目も合わせず話もしないという高尚な刀である。

主人である狼之介は唯一自分より立場が上の存在としており、どんな言動でもすぐ惚れてしまう。狼之介の立派な逸物と精液で刀身の奥まで汚されたいと願っている。