雷門らいもん
雷門

刀匠 不詳
主人 大井伊春日家代

安土桃山時代に創られた刀。刀匠は不明だが、「火門かもん」「衆門しゅうもん」「盖門かいもん」「汴門べんもん」「夫門ふもん」「導門どうもん」「里門りもん」の八門刀はちもんとうの一つとして知られる。両目が見えない。右目と左目は別々に斬られて盲目になった。放つ一言がずっしりと重く、刀に主人の心を理解出来る力は無いと割り切っており、人同士のいさかいには口出しをしない。創られてから一度も笑ったことがない。

本来は甲冑を纏っているが、主人の家代のために褌もせず敢あえて肌けた服を着ている。目が見えず自立的に刀としての役割は果たせないため、家代の傍を離れず家代が体を望んだ時に肉体交渉の相手をする妾刀しょうとうに徹している。腰から垂らす黄布はどこでも性交渉出来るようにするための敷き布。