擘飢魘はっきえん
擘飢魘

刀匠 
主人 六門邊左田十郎右衛門

斬首用に創られた刀で、別名を「首切り正字まさざね」「妖刀 ふつりくび」、また血のように赤く錆びることから「大蛇眼おろちめ」などと言われ、妖刀として怖れられたが、本当の名は無く「擘飢魘」も十郎右衛門が名付けたものである。首を斬られた者の恨めしそうな顔が映るとか、啜り泣く声が聞こえるとか、所有者はみな最期にこの刀で首を斬られて死ぬとか、様々な曰くが語られている。斬首用に創られたため、常に人畜の首を切りたくてしょうがない。身体中から血と錆の臭いが漂い、主な言葉は「くび」しかない。権内が所有する「積齢真刀せきれいしんとう」の前身刀である。

最低限の服しか必要とせず、本当は裸でいたいと思っており、十郎右衛門しかいない部屋では常に全裸。性交渉時には十郎右衛門の首を執拗に舐め回して切る寸前までいくが、十郎右衛門の腰の気持ち良さに負けて淫れ結局切れない。十郎右衛門もそれが愛しいと話す。しかしながら性交渉の時に歴代の主人の首を切って血が噴き出す様子を愉しんでいた精神病質さも持っている。