孤独の雨に


2022.2.7
靁羽
どんなに繰り返しても
どんなに助け救っても
どんなに切り離しても
君たちは行ってしまうんだろう?
それでいいのさ
何も出来ないことを知っているから

どんなに守り抜いても
どんなに懐かしんでも
どんなに愛しくしても
君たちは捨ててしまうんだろう?
それでいいのさ
やがて無くなることを知っているから

孤独の雨が 冷たい土を打つ
孤独の星が また時代を巡る
それもいいだろう
君たちの幸せを願うよ

傷ついて 悔やしんで
求める度に
また 悲しみを背負って
どうして繰り返すんだい?

どんなに儚い蔦でも
どんなに短い枝でも
どんなに細い茎でも
君たちは生き抜いてくんだろう?
それでいいのさ
今は後先のことは知らなくていい

孤独の雨よ
君たちの礎となれ

東京放課後サモナーズのシンノウをテーマにしています。ジャズ調になっており、ところどこに変速的な歌い回しをするところがシンノウっぽいかなと思います。 

メロとサビの区別がなく、どちらかというと童謡の構成に近いのですが、シンノウの出立を見るとその理由が少なからず合致します。

元々、「薬」と「毒」を入れようとした経緯があり、単純な挿入ではポリシー違反になるためちょっと回りくどくしました。また、シンノウの性格を出したかったので、問いかけのような言い回しに気をつけました。

歌詞中何度か「君たち」と出てきますが、なぜ「君」という単数形ではなく「君たち」という複数形なのか、これも東京放課後サモナーズの中にヒントがありますよ。